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■ 年末の客人

2018-01-09カテゴリ:

仕事柄だろうか、事務所にいると様々な来客がある。

同業者、協力業者に始まり、金融機関、お客様及びオーナーさんと様々だ。

 

今思うと、以前は呆然と考えたこともあった。

ある日の休日、自宅での来客となると正反対の様相を呈したからだ。

新聞屋さんと他宗派の勧誘に始まり、階下の方の苦情と散々な日もあった。

 

 そこに、上越市に住んでいる少年期からの友人より連絡が入った。

年末も押し迫った28日から、遊びに行ってみたいと....

東京がいい、埼玉もいい。 都会の風に吹かれてみたいと言う。

 

 彼には娘さんが2人いて、妙齢になっているだろうから相手にもされず

年末の暇を持て余して呑気に物見遊山という事なのだ。

 

年末は自分なりの予定もあったから、さすがに躊躇してしまった。

ホテルは泊まれないだろうから、狭い自室で2泊の雑魚寝とは、どうしよう..

 

そんな時、顧客との雑談の中で、この話しをする機会があった。

遠方の客人を招くのは吉にもつながるよと言われ、迎えてみる事を決めた。

 

暮れの28日の夕方、最寄り駅で待ち合わせして、数年ぶりの再会。

30日のお昼過ぎ、また呑気なもので手を振りながら上越へ帰って行った。

 

2日間の滞在で別れを伴うと、年末の世相も重なって少し寂しく感じた。

次は何年経てば会えるものか、それが分からない。

 

 

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