ある有名な物理学者の言葉で
『 物事の裏側には秘密が隠されている 』というセリフがあった。

　これを我々の業務に当てはめてみると、
一つ一つの取引において、当事者間で合致して契約締結があったとしても
その裏側には様々な事情や背景があってのこと、という風な解釈にもなる。

　例え、その取引に参画させていただいたものの、
我々でも知り得ない当事者の秘密や機密が相当あるものだ。

　契約締結という取引行為の話しですら、そうなのだから、
日常の通常業務となると相当な物量になってくる。

　よって、その全ての情報が取引先の当事者に届かない、
届いていないという事態も発生するものだ。

　契約上、その重要な約定の抜け落ちであれば、リスクに発展するが、
それらに該当しなければ、伝えない、伝えきれないという状況もある。

　この辺りの解釈と判断が非常に微妙なところでもあり、
立場の違いにより、伝えるものと求めているものとの間に相違が生じる。

　アニメーション画の一枚にも、センスや経験に裏打ちされた技術が
隠されており、ただ呆然と絵を眺めているだけでは、それらを垣間見る事は
出来ないだろう。

　物事の裏側に隠されていることを単に要求するよりも、その秘密について
思いを巡らせるような時間を持つことも必要なのかも知れない。