スタッフブログ

■ 名門ロボット

2018-06-05カテゴリ:

 当社が運営しているレンタルスペース事業では、東証1部上場企業であり
某大手製造会社製の資材を購入、設置工事を経た運用現場がある。

 製造会社は老舗で名門企業とも謳われ、資材の鋼板製品は直接取引する事が
許されず、地域で指定されている販売代理店を通じ購入させていただいている。

 先日、その販売代理店の担当者から、製造会社主催による初の勉強会が
開催されるので是非とも参加して欲しいと、真剣な様子の要請が入った...

 会場は群馬県の山中にある製造会社所有の最新巨大工場の会議室。
新製品の詳細説明と商品を組み立てるライン見学があり、ロボットが
工程作業を担っている場面も初めて目の当りにして、夕方になった。

 会議室に戻ると、会場を移して懇親会が催される説明があった。
世間で質実剛健とも評されている組織の懇親会とは? 興味もあった...

 夜になり、指定されたテーブルに着くと東京本社からわざわざ駆けつけて
来たという複数の中堅社員が参加者の脇を固めるように配置されている。

 全国にある代理店の顧客を招いて、ほぼ毎週同じ催しを始め出したと言う。
私の右手に座った優秀そうな30代半ばの社員の方が慣れない手つきで
『この会社の仕事で、接待する事になるとは想定していなかったです』
苦笑いしながら話してくれた・・・それは多分に本音であろう。

 TVCMも流す一方で、こうした地道な接待を重ねて一人でも多くのファンと
顧客の支持を得ておきたいと、非常に熱心で強い意思の存在が垣間見える...

 憚りもあって断ったが、なんと2次会のセットまで用意していると言う。
大切な週末の夜、たぶん彼らは都心や横浜の自宅には帰れないだろう.....
伝統ある名門企業で、そこまでやるのか・・・・完全に恐れ入った。

 もっとも、あのロボットらが夜の接待役までこなすようになってしまったら、
私の方が先に仕事の手仕舞いをする事になるだろう。

前のページに戻る

ページの先頭へ戻る