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■ 男泣き

2020-02-15カテゴリ:

 
 我々のある事業における共同運営者の社長さんのお父様が
亡くなられて、社長さんが喪主となる案内が来た。
近しい関係もあり、お通夜と告別式両日の参列に出向いてみた。
 
 ある意味、葬儀のクライマックスと言える場面の一つは故人出棺前、
喪主の最後の挨拶になるだろう。
 
 その場面で、冷静沈着な態度を貫いていた社長さんが
突然むせび泣きして、スピーチにならなくなったシーンが印象に残った。
 
 それは父親が亡くなったという実感もあるだろうが、
最後まで故人を見送ろうとする親戚の人たちの情深い
真摯な態度に心を打たれたのだと思う。
 
 肉親を亡くすことは本当に辛いものだが、
もし、人の情けに触れる事を思い知らされる過程の一つだとしたら…
 
 父親を送るにあたり、その長年の支援者に囲まれてスピーチをする時、
それらが集約される波動に喪主は全身包まれる。
 
 その時、ある意味において知り得なかった秘密と最大の感動を
一身に受けるから、自然と感極まるのではないだろうか…
 
帰りの道すがら、古来より情愛を感じさせる父親の葬儀を執行する事が
親孝行の中でも最大の徳目の一つである、と書かれていた本を思いだした
 
 学歴、職歴や立場も抜きにして、もしも、人の苦しみ悲しみに少しでも
寄り添える人間になれるとしたら…..
その時、人は何を感じ得るものなのだろうか。
 

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