自分の目を疑った。
今年の４月上旬、飲食店における酒類の提供時間を１９時までとし、
朝５時から２０時までの営業を飲食店に要請する記事を見た時に。
　
という事は、早朝５時からお店を開いて酒類の提供は出来るのか．．．
　
そして５月の連休、閉塞感が漂う町の居酒屋さんの看板を見て驚いた。
１７時から深夜まで営業していたお店が突如、真っ昼間の１２時から
堂々と派手に告知して、開店していた。
　
　そのお店の軒先には焼き鳥や焼きそばなど、多彩な持ち帰り品も
陳列しており、店内飲食も並行して両面作戦で営業していた。
　
　息子がちゃっかり、軒先の焼きそばが気になっていたようで、
私が買いに行くはめとなり、スタッフの話を少しだけ伺う事が出来た。
　
　店舗に入ってお酒を飲むお客さんは少ないもの、
持ち帰り販売は好調で、店を開いていても文句は言われていない。
　
　このお店は地元のお祭りなどでも食材の提供などで協力的であり、
親しみ感が違うのかも知れない。
　
しかし、勤務開始が５時間も前倒しになりながら、
懸命に頑張っているスタッフの姿が本当に頼もしく見え、軒先は賑わった。
　
　このようなお店なら、きっと賃料の減額要請も出さないかも知れないし、
仮にこの姿を見た建物のオーナーであれば、支援する気持ちになるだろうか。
　
　１９時までと言われたから従うだけではなく、
それなら１２時から始めてみようか、という発想が閉塞感を吹き飛ばした。