４月になり桜も散って、半ばに差し掛かると、新緑の季節となる。
そして、日本列島の桜前線北上がいよいよ佳境となる。
今年もコロナの影響で、桜前線北上の話題は少ないように思う。
　
　例年、初夏の季節に帰省先に向かう道すがら、
群馬県の北部みなかみ、猿ヶ京、谷川岳辺りで桜を見つけ
始める事が楽しみだった。
　
　その年の降雪量によっては、まだ土面に残雪もあり、
雪と桜と初夏の青空のコントラストが素晴らしい景色を醸し出す。
　
　今年も見れない可能性が高まったが、
あの時見た風景というものは、意外にも残像を憶えているものだ。
　
　ある著者が書いている事なのだが、旅行などは、
その行く途中の道すがら、それが一番楽しい時間なのだと。
　
振り返ってみると確かに、そういうことなのかも知れない。