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電車の中で…

2020-02-06カテゴリ:

先日の朝、電車に乗った時の出来事です。

朝の混雑時もようやく落ち着き、それほど混んではいないけれど

だからと言って座れるほど空いていない車輌に乗り込んだ私は、小さな子供の笑い声に視線を向けました。

そこには結構大きなお腹をした妊婦さんのお母さんと2歳位の小さな男の子が楽しそうに電車の窓の外を見ながら

喋っていました。大きなお腹をしたお母さんの膝の上にちょこんと座って、お母さんのお腹をスリスリしたり、

小声で耳元で何やら話をしたりして笑いあったりしている親子を見ていると、思わず私もひと昔前の自分を

見ているようで、微笑ましくなってしまいました。

そうしているうちに次の駅へ到着

するとそこに高齢の女性が杖をつきながら覚束ない足取りで電車に乗ってきて、一瞬席が空いてるか目で確認を

しているようでしたが、一目で空いていないと分かると電車の扉の脇に立ったのです。

それを賺さず見つけた妊婦さんが膝の上の小さな男の子に言ったのか、男の子が女性の所に行き、小さな声で

『あそこどうぞ!』と恥ずかしそうにお母さんの所を指さしました。すると、その女性はお母さんの方を向き

一礼した後に『ありがとね。でも直ぐに降りるから大丈夫です。』と言って男の子の手を取りお母さんの方へ

行かせようとしました。するとお母さんが席から立ちあがり、すぐ女性の方に近づき再度席を譲る事を言ってましたが

女性は『立ってるほうが楽なのよ。本当にありがとうね』と、再度お辞儀をしてお母さんと男の子を席に戻るように

勧めたりして…

そんなやり取りが一瞬あった中、親子が席に戻ろうとした矢先、親子の斜め前に立っていた

60歳くらいのサラリーマンがその席に何食わぬ顔で普通に座って、すぐ寝た振りをしたのです。

席に戻ろうと思った親子は一瞬固まった感じであっけにとられていましたが、すぐに男の子の手を取り老人とは反対の

扉の脇に移動しました。

多分老人と親子のやり取りはサラリーマンの方も見ていると思います。

もしかしたら彼もとても疲れていたのかもしれません。だったとしてもその席に座る勇気が凄いと思ったと同時に

自分自身も色々な気持ちがこみ上げてきて考えさせられた出来事でした。

 

 

 

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