スタッフブログ

■ 漂 流

2022-05-21カテゴリ:

 
 同名タイトルの本を読んだ。
江戸時代の実話をベースにした物語。
土佐発の小さい積荷船が黒潮に流され、無人の火山島に漂着する。
 
 主人公はその無人島で数人の仲間と共に12年間生き長らえる。
サバイバル生活の基にあるような話に学びがあるもの思い、引込まれた。
 
 生き延びた主人公と死別した仲間達との違いに興味を持った。 
結局は日中の仕事(食料確保の釣りや散策)や少しでもバランスを
心掛けた食事と気持の拠り所を持つ、という事になるのだろうか。。
 
 紆余曲折を経て、主人公は生家に帰る事が出来るのだが、
途中途中で、深く同情した島民や町民から食料などを寄贈されるのだが、
それらの名前、寄贈物まで細かく記録されて残っている事に感銘を受けた。
 
 そのような憐みの行為、人情が時代を超えても語り継がれている。
寄贈した実名の子孫らが読めば、更に誇りを持てるだろう。
 

前のページに戻る

ページの先頭へ戻る