『レモン』に対抗する訳ではないが、今日は『トマト』の話しをしたい。
先日、自宅の食卓にトマトが出ていたが、元々好きではない口で
一つだけを食べて、他の数個を残してしまった事があった。
　
　それから数日経ったある日のこと、コンビニでいつもお目当ての
飲料品を探していたが、あいにく売り切れていた．．．
そのまま視線を左右に移してみると、そこにトマトジュースが置いてあった。
　
　トマトジュースも同様に、昔から好きになれなかったのだが、
食卓に残されたトマトの残像が甦り、気がついたら手に取っている。
　
　その間、多分数秒の出来事。
お前はこの間、トマトを残したよな？
トマトだからと言って、なめとったらあかんよ～
それらを補充するべく、久し振りにトマトジュースを飲んでみようか・・・
　
このような伝令が脳内に伝わったのだろうか・・・
トマトジュースを手にしてみたのも、何年振りのことだろう．．．
　
　余り期待せずに飲んだ事も良かったのか、一口目の味に驚いた。
トマトジュース特有のドロッとした感じが少なくて、味が格段に進化している。
　
　血圧を下げる効果があるとか、機能性表示食品と説明にあるが、
飲み味自体が美味しくて、以降はほぼ毎日飲むようになった。
　
　もしあの時、トマトを食べ残す事がなかったとしたら、
このジュースを手に取って飲む事は一生なかったかも知れない。
　
　そう思うと、一つの取引や物事の巡りあわせというものが案外、
日常の膨大な言動の積み重ねの上に成り立っているのかも知れない。