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綿棒とオジサンと私。

2015-02-14カテゴリ:

ずいぶん前の話ですが、通勤電車の中での出来事。

埼京線の通勤時間はとても混雑している。
ある朝、電車に乗り込んだ私は『やっぱ座れないよなぁ』とため息をつき吊り革を掴む。

ふと正面を見ると、新聞を目一杯広げたオジサンが座っている。『混んでるのにちょっと迷惑』と思っていたが、
なんと!そのオジサン、ただのオジサンではなかった!!!

耳に綿棒が刺さっているではないか!

吹き出しそうになるのをこらえ、オジサンをコッソリ観察する。

ひと駅過ぎ、ふた駅過ぎてもオジサンには綿棒が刺さっている。いつから刺さっているのか気になる所。
混んでて危ないし、注意した方がいいかな?でも、余計なお世話かもしれない。
でも言えない!
「あの~綿棒刺さってますけど大丈夫ですか?」
なんてとても言えない!

いや待てよ・・・もしかしたらこの綿棒は高級素材でできている幻の一品で、
耳に入れているだけで心地いいのかもしれない。
いやいや、実はこの綿棒は受信機になっていて、このオジサンは密かに何かの電波を受信しているに違いない!

・・・そうしている間にも、またひと駅過ぎ、ふた駅過ぎ、オジサンには綿棒が刺さったまま・・・

そして、私はある真理に辿り着いた。

そう、自然と一体化する仙人のように・・・彼は固く目を閉じ、瞑想することで綿棒と一体となり、
今!まさに世界と、宇宙と一体になっているのだ。

りがとう、オジサン!We love Menbow!

という、妄想を繰り広げた楽しい平和不動産出社前。
※実話です(笑)                                                                                                                                                                                                                                                       by 編集長(仮)

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